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パラダイスパレスの淫らな晩餐
第2章 キオ
「よし……キオさん、貴女からだ」

 そう言って少年はキオの身体を鷲掴むと、軽々と持ち上げた。

「くうっ……は、放せっ!」

 キオは少年の巨大な手の中で、なんとか自由になろうともがくが、麻痺した体は思うように動かない。

「キオッ……キオーッ!」

 エヌフィーヌの叫び声が遠ざかる。少年はキオを厨房へと運び込むと、巨大な調理台の前に立った

「ウフフ……活きが良い食材というのは、料理人の魂を悦びで震えさせるものです。キオさん、あなたは最高だ」

 少年の喜色満面な顔がキオに近づく。

 れろりっ!

「うわああっ!」

 巨大な舌で身体を舐め上げられ、キオは思わず悲鳴を上げてしまった。たったのひと舐めで体中が唾液でビショ濡れとなる。

「デリシャス! スイートのバスルームは気に入って頂けたようですね。入浴剤の良い香りがしますよ」

 言うや否や、少年はキオの上半身だけをすっぽりと口の中に放り込んだ。

「うああっ!」

 呑み込まれたキオは、ねちゃつく巨大な舌の上に身を伏せる形となった。肘をついてなんとか起き上がろとするが、舌が柔らかい上に唾液がずるずると滑って上手くいかない。

 少年は感触を確かめるように、キオの肌にびちゃりと密着したその舌をうねうねと波打たせる。唾液によって滑りやすくなったレザーアーマーのストラップが外れてキオの片方の乳房がポロリとこぼれ、そこへ巨大な舌先が器用に狙いを定めて襲いかかる。

「あ……ンッ……ちょっと、そこは……ン……く、くぅっ……」

 ちゅぐっ……ちゅぐちゅぐっ!

 舌先に翻弄されて乳房が踊る。

(ア、アア……ンッ! こんな場合じゃない……のにっ……ふ、ふあっ……)

 元々キオは肌が敏感で、露出の多い装備は、動きやすさを求めてというのもあるが、実は着込んだ物が激しい動きで肌とこすれて刺激しないようにそうしているのだった。

(ンッ……駄目……感じちゃうっ!)
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