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パラダイスパレスの淫らな晩餐
第2章 キオ
 ねっちょりとした水気たっぷりの舌肉が乳を包み込み、ふわふわと柔肉全体を舐り上げる。悍ましさもあるが、そのざらつく感触がキオの感じやすい胸にピリピリとした小さな快感の粟立ちを起こさせる。

「んっ……ンンッ……ふあっ……ふあああ…・…アーッ! やっ、やめろっ!」

「ンフフ、感じやすいんですね、可愛いですよ、キオさん。モグ……遠慮せずもっと気持ち良くなって下さいね」

「かっ……感じてなんか……」

 普段の粗野な振る舞いに似合わず、感じやすいということはキオにとって内に秘めたコンプレックスであった。不躾にもそれを指摘されて赤面する。

「そんなことを言ってもわかりますよ……ホラ、この乳首。舌の腹にコリコリ当たって絶品の感触です。やはり女は発情させてから食すに限ります」

「は、発情だって……」

「ええ、艶のある一段深い旨味が出るんです。特にキオさんはコクがありそうですね。フフフ……」

 そう言って、少年はキオを口の中から引き抜いた。

 じゅぽんっ!

 糸を引く唾液にぐっしょりと濡れ光るキオの小麦色の肌。ストラップの斜めのラインが白くくっきりと残る両乳房の日焼け痕。エヌフィーヌほどではないが、決して小さくはないその美乳には乱れた革鎧のストラップが絡み付いて、なんともいやらしい。少年はキオのそんな淫靡な様を目の前に掲げてじっくりと鑑賞し、満足そうに頷いた。

「どうですか……ご気分は?」
「さ、最悪に決まってるだろ……」

キオが言い返す。

「フフ、それだけですかねえ? 他に何か感じませんか? さっき厨房で催淫効果があるサバンナベリーをつまんでおいたんです。だから、僕の唾液にその成分がたっぷりと含まれているはずなんですけどねえ」

「さ、催淫効果だって……? ぐっ」
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