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パラダイスパレスの淫らな晩餐
第2章 キオ
 ついにキオは陥落した。官能による切なさに眉を寄せ、目を伏せたまま吐息交じりに真実を告白する。

「わ、わかった……あ、あふっ……か、感じてる……ンアッ……か、感じてるのっ……アクゥッ……クッ、アッ……感じてるから……やめ、やめて……」

 羞恥と敗北感に頬が染まる。

(く、くそぅ……こ、こんなこと言わされて……ううっ、恥ずかしい……)

「それを聞いて安心しました。それでは調理を次に進めましょう」

 満足げに微笑むと、少年は手の中で、悶え突かれてぐったりとしているキオのレザーストラップを啄むようにして剥ぎ取り始めた。その巨大な唇が肌に触れる度に、キオはビクビクと身を震わせる。すでに肌は全面性感帯と言っても良いぐらいになっていた。

「ふあっ……うっくっ……ああ、ああんっ!」

「ウフフ、可愛いですよ、キオさん。元から健康的だった素肌が更に血色良くなって……興奮しているんですね」

「ば、馬鹿なこと……むぐっ」

 言い返そうとしたキオの口を特大のキスが塞ぐ。キオの顔全体に押し付けられるような少年の口付けだった。

「ンッ! ンンーッ!」
「もっと良くしてあげますからね……」

そう言いながら少年がキオの唇をこじ開けて、唾液を口の中に流し込む。

「あぶうっ……ふもっ……おううう」
「フフ、体内に直接流し込んで摂取するのです。直は効きますよ~。」

どぷうっ……とろとろとろっ……

巨人サイズのキスによる唾液の注入。それは人間同士のそれとは比べ物にならない。あっと言う間にキオの口腔はいやらしい粘液でいっぱいになり、それが喉を満たして胃の腑へ落ちてゆく。

(がぼっ……い……いやあっ……ああっ……入ってゆく……お腹の中、いっぱいにされちゃう……これ……う、あああああ……催淫効果があるって……ぐっ……お、おぶっ……おおおお、お)

 その効果はたちどころに現れた。

「はあっ……ハアァァ~ン!」

 押し付けられていた唇から解放された瞬間、キオの口から切ない吐息が漏れ響いた。

(な、なんだこれ! 疼く……ああっ……体中が……熱い……切ない! 駄目……疼いてしょうがない!)

 レザーアーマーを剥ぎ取られ、曝されたままの裸の乳房が寂しい。
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