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パラダイスパレスの淫らな晩餐
第2章 キオ
(触って……欲しい……でも駄目、駄目! なのに……ああ、こんな……このままじゃ……いやっ……触って! なんでもいいから触って!)

 だが、それを口にはしたくない。

「くう……が、は……あ、あ、あ……」

 手の中で小刻みに身体を震わせ、劣情の昂りに耐えるキオを少年は嬉しそうに眺めて言う。

「可愛い……可愛いよ、キオさん。これです! 味だけではダメなんです!」

「あ、ぐ……ん……ふざ……けるな」

(触って! 触って! さっきみたいにべろって舐めて! いっぱい、いっぱい触ってほしいの!)

 口では気丈に言い返しながらも、目の前の敵に愛撫されることを望んでしまう裏腹な心。このままではおかしくなってしまいそうだ。いや、すでにおかしくなっていた。懇願がついにキオの口を割って出た。

「ふあああんっ……ああん、アンッ! もうダメぇぇぇっ! 触って! キオのやらしい所、いっぱい触って! 見てばかりいないで触ってよおおおっ!」

 精神の決壊。もう我慢ができなかった。高まり切った淫欲。必死で閉じ込めていたその圧力がついに理性の檻を破って溢れ出す。

「触って……触って欲しいのおっ……か、感じちゃって……どうしようもないのっ! もっと……もっと……いやらしくねぶって欲しいのっ!」

「いいですとも! キオさん! 乱れる貴女は素敵だ。最高の食材です!」

「はあああん! なんでもいいから早くっ……あっは、早くうぅぅぅん!」

「では、こんなのは如何ですか?」
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