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パラダイスパレスの淫らな晩餐
第1章 奇妙な豪華ホテル
(なるほど……こんな場所でホテルをしているというのも、その値段なら腑に落ちるわね)
それなら宿泊客は数年に一度でも充分かもしれない。無言の叫びを上げるキオを尻目に、エヌフィーヌはひとり納得した。
「あら、けっこうなお値段ですのね。よほどサービスが素敵なのかしら?」
「ええ、それは自信を持っております。必ずご満足いただけると思いますよ。この地を訪れるトップエクスプローラーの方々は必ずお立ち寄り下さいます。それが私どもの誇りでもございます」
「そう。じゃあ……泊まらせて頂こうかしら」
「畏まりました! それではどうぞお部屋までご案内いたします」
(なんだよ! 俺に断りもなく勝手に決めやがって!)
(うるさいわね! 貴女、お任せしますって言ったでしょう? それにそもそも泊まる気満々だったじゃないの!)
(いや、それとこれとは……)
しかし、口論はスイートルームに到着するまでのことだった。
「……っひょう! すっげええええ!」
「まあ……素敵」
それなら宿泊客は数年に一度でも充分かもしれない。無言の叫びを上げるキオを尻目に、エヌフィーヌはひとり納得した。
「あら、けっこうなお値段ですのね。よほどサービスが素敵なのかしら?」
「ええ、それは自信を持っております。必ずご満足いただけると思いますよ。この地を訪れるトップエクスプローラーの方々は必ずお立ち寄り下さいます。それが私どもの誇りでもございます」
「そう。じゃあ……泊まらせて頂こうかしら」
「畏まりました! それではどうぞお部屋までご案内いたします」
(なんだよ! 俺に断りもなく勝手に決めやがって!)
(うるさいわね! 貴女、お任せしますって言ったでしょう? それにそもそも泊まる気満々だったじゃないの!)
(いや、それとこれとは……)
しかし、口論はスイートルームに到着するまでのことだった。
「……っひょう! すっげええええ!」
「まあ……素敵」