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パラダイスパレスの淫らな晩餐
第1章 奇妙な豪華ホテル
 二人で過ごすには広すぎる贅沢な居住空間。並べられた調度類はいずれも最高級のものばかりだ。観葉植物があちこちに飾られ、瑞々しい良い香りが漂う。そしてバルコニーから一望する広大なサバンナの絶景。

 つい先ほどまであそこを猛獣たちと戦いながら踏破してきたのだ。危険を潜り抜けて来た冒険者に取ってまさにここはパラダイスと言えるだろう。

「ハハ、お気に入り頂けましたようですな。それでは時間になりましたらディナーにお呼びいたしますので……」

 そう言って執事は下がった。

「信じられない……こんな所に、こんな豪華で設備の整ったホテルがあるなんて……って、ちょっと、キオ! 何をしてるの!」

 鎧を脱ぎ捨てるキオを見て、エヌフィーヌが声を上げた。

「風呂だ、風呂っ! 風呂があるぜ……しかも部屋の真ん中に……ハハッ……こんなの見た事ねーや!」

 居間とつながった奥の間の中央に、ガラス張りの大きな箱のような空間があり、その中に巨大な浴槽があった。すでに湯気が立ち上っている所を見ると、ここまで案内されてくる間に湯が張られていたらしい。二人きりの気安さで、すっ裸になったキオが日焼け痕を晒して浴槽に飛び込む。

「ちょっと……少しは警戒しなさいよ! 罠かもしれないでしょう!」

「だってえー! もう汗だくだったんだもん! うひょおおー! 生き返るうっ! 気ん持ちイイ~」

「……ったく」
「あれ? エヌたんは入らないの?」
「……」

 汗まみれなのはエヌフィーヌも同じ。実を言えば、入りたくて仕方なかった。

「入るわよ! でも一人づづですからね! 警戒を怠らないように……」
「ええー、いっしょに入ろうよ~! こんなに広い浴槽、初めてだぜ!」
「そっ、そんなの……以前、宮廷魔導士としてお仕えをしていた王宮にだって……」
「ほらほら、大丈夫だって! 痩せ我慢すんなってば!」

 ザバアッ!

 お湯を撥ね散らかして、キオがエヌフィーヌに襲い掛かる。

「きゃっ! ちょっ……ちょっと! なにするの!」
「脱げ、脱げ~! こんなのいっしょに入んなきゃもったいないって!」
「やああん! もうっ!」
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