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パラダイスパレスの淫らな晩餐
第1章 奇妙な豪華ホテル
※ ※ ※
――結局、ふたりは入浴を満喫し、執事がディナーに呼びに来る頃にはお互いツルツルのたまご肌となっていた。
階下の食堂へと案内されるその道すがら、口々に述べられたスイートルームへの賛辞に執事は顔を綻ばせた。
「ハハ、それは何よりでございます。キオ様とエヌフィーヌ様に喜んで頂けて、私共も光栄この上ございません。ですが、これからお召し上がり頂くお食事は、それ以上にご満足して頂けるかと。当ホテル自慢の超一流シェフの手によるものでございます」
「かあーっ! そいつぁ楽しみだぜ!」
有頂天のキオ。エヌフィーヌも今回は言葉使いに対してとやかく口出ししない。それほど彼女も機嫌が良くなっていたのだ。そして、執事の言葉通り、ディナーはふたりを唸らせる絶品の出来栄えだった。
「うめっ……うめへっ! なんだこりゃ! こんなうめーメシ、食ったことねへっ!」
食堂もまた、ロビーやスイートと同じく広大で贅沢に空間を使った造りだった。晩餐の席についているのは二人だけ。やはり、エヌフィーヌの見立て通り、客足は多くはないようだ。
「……サバンナフィッシュの甘酢掛けソテーをお持ちいたしました」
「どれどれ……ンマーイ! いけるっ、こんな魚、ここで獲れんの?」
「はい、近くの湖の産でございます。ただ、警戒心が強く、めったに釣れる魚ではございませんので、いつでもお出しできるメニューではないのですよ」
「そりゃラッキー! おいっ……エヌ公、おめーもジャンジャン喰え!」
「ちょっと、貴女、エヌ公って何よ!それに物を頬張ったまま喋らないでよね! ホラ、口の端に何かついてるわ、ナプキンで拭いなさいってば!」
――結局、ふたりは入浴を満喫し、執事がディナーに呼びに来る頃にはお互いツルツルのたまご肌となっていた。
階下の食堂へと案内されるその道すがら、口々に述べられたスイートルームへの賛辞に執事は顔を綻ばせた。
「ハハ、それは何よりでございます。キオ様とエヌフィーヌ様に喜んで頂けて、私共も光栄この上ございません。ですが、これからお召し上がり頂くお食事は、それ以上にご満足して頂けるかと。当ホテル自慢の超一流シェフの手によるものでございます」
「かあーっ! そいつぁ楽しみだぜ!」
有頂天のキオ。エヌフィーヌも今回は言葉使いに対してとやかく口出ししない。それほど彼女も機嫌が良くなっていたのだ。そして、執事の言葉通り、ディナーはふたりを唸らせる絶品の出来栄えだった。
「うめっ……うめへっ! なんだこりゃ! こんなうめーメシ、食ったことねへっ!」
食堂もまた、ロビーやスイートと同じく広大で贅沢に空間を使った造りだった。晩餐の席についているのは二人だけ。やはり、エヌフィーヌの見立て通り、客足は多くはないようだ。
「……サバンナフィッシュの甘酢掛けソテーをお持ちいたしました」
「どれどれ……ンマーイ! いけるっ、こんな魚、ここで獲れんの?」
「はい、近くの湖の産でございます。ただ、警戒心が強く、めったに釣れる魚ではございませんので、いつでもお出しできるメニューではないのですよ」
「そりゃラッキー! おいっ……エヌ公、おめーもジャンジャン喰え!」
「ちょっと、貴女、エヌ公って何よ!それに物を頬張ったまま喋らないでよね! ホラ、口の端に何かついてるわ、ナプキンで拭いなさいってば!」