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透明犯罪捜査官 美荻野凛々香の非日常
第2章 ―多賀瑠偉人の非日常―
「あ……アアン……こんなに濡れて……これ、全部、お兄ちゃんのこと想って濡れたんだから……ね」

「いいから、掻き混ぜろって」
「うん……あ……う、くうっ……」

 春名の指がピンクの肉壺の中に吸い込まれる。一本、二本……そして三本。

 ぐじゅぐじゅと淫猥な音を立て、溢れた蜜汁が泡になって膣から指へと這い上る。

「はあっ……アアンッ! 見て……見てぇ……お兄ちゃん……春名のいやらしい所、見てぇ……」

 空いた二本の親指の腹でクリトリスを交互に擦り、春名の喘ぎが次第に昇り詰めてゆく。その姿に、うなだれていた瑠偉人の男性が、再び首をもたげ始める。

(あ……お兄ちゃん……私のを見て……大きくなってきてる……)

 きゅんっと切ない想いが込み上げて、春名の欲情が激情へと変わる。

「はあっ……欲しいよ、お兄ちゃん……春名、もう、こんなになって……ん、んんっ……見えてるでしょ……春名の……ココ……こんなに欲しがってるんだよ……お兄ちゃんの……オチンチン」

 セーターをはだけて見せようとするが、寝転んだ姿勢では上手くできず、もどかしく中に腕を突っ込んで胸を揉む。それを見て瑠偉人が腕を伸ばし、セーターとその下のブラウスを一気に首元まて摺り上げた。無造作すぎるその扱いに、ブラジャーまでが引っ張られて外れてしまい、零れ出た春名の乳房が下から上へとぶるんと揺れる。

 そこへのし掛かる兄の体。万歳をさせるように春名の腕を頭上に押しやり、その胸の先端の肉蕾に口をつける。

「ふ……うっ」

 春名が快感に身をよじる。初めての過ち、あの頃と比べて充分に実った膨らみを、濡れた唇が吸い、そして貪り食む。
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