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透明犯罪捜査官 美荻野凛々香の非日常
第2章 ―多賀瑠偉人の非日常―
 兄の涙をそっと舐め、その目をじっと見つめたまま、体を覆い被せる妹。

「優しくして……お兄ちゃん」

 ガシッ……

「痛っ……」

 肩を爪を立てて掴んだ瑠偉人の力に、春名が声を上げる。自分への怒り、多分そうだ。瑠偉人は己の内に込み上げるわけのわからない感情に衝き動かされ、春名を乱暴に引きはがす。

「キャアッ……」
「抱くぞ……」

 これまで、一度として、自分から妹を誘ったことなどない。だが、この日、初めて瑠偉人はハッキリと自分の意思を口にした。

「お……兄ちゃん……?」
「これが最後だ。抱いてやるよ! 壊れるぐらいしてやるよ!」

 かつて見たことのない兄の激情に、春名が気を呑まれる。先ほどまでの形勢がうってかわって逆転した。

「開けよ、脚……して欲しいんだろ?」

 命令。乱暴な言葉使い。春名の知らない兄だった。だが、妹は最初はおずおずと、しかしすぐに大胆に大きく足を拡げてみせる。捲くれたスカートの下で、白いショーツがすでに染みをつけて、この先の行為を待っていた。

「足、抜けよ……中身をよく見えるように指で拡げろ。そして掻き混ぜるんだ、自分で、ぐちゃぐちゃにしてみせろ!」

「う……ん。わかった……見て……お兄ちゃん……」

 春名は尻を浮かすと目を閉じてショーツを滑らせ片方の足から引き抜いた。

 そのまま股間を晒したまま、閉じた陰部の割れ目をゆっくりと指で押し開いてゆく。黒い恥毛の密生と共にパックリと口を開けたサーモンピンクの肉襞は、すでにねっとりと涎を垂らしてヒクヒクと物欲しそうに震えていた。
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