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変身ティーチャー・リョウコ ~学園女子ハンターズの罠~
第6章 少女リョーコを実験
――二人デノ実験ハ終了デス。次ハ、沢山の人間ヲ使ッテ試シテミマス。皆サンニハ、ソノ被験者トナッテモライマース!

「え……ええっ?」
「あれ、おい……体が……」
「うわっ……なんか、俺たち、ひとつになってくぞ!」
「お前が俺で、俺がお前で! あああああ、どーなってんだあああっ!」

(わ……私たちの時と同じだ……)

 ハンターズの面々が一人残らず光に包まれ、ひとつの塊となってゆき、そして……出し抜けに消失した。

――今度ノ実験ハ大規模、長期間トナリマスカラ、私タチノ星ヘトゴ招待イタシマース。

 それを最後に、宇宙人の不思議な声はふつりと途絶えた。おそらく、ひとつの肉体に幾つもの心をもった存在となって、ハンターズは彼らの母星へと連れてゆかれてしまったのだろう。

「リョーコさん!」
「え……?」

 聞き慣れた声に、リヨーコが顔を打上げると、そこには良子が立っていた。

「リョーコさん! 私たち、二人に戻ってる!」
「りょ、良子ちゃん……大丈夫なの?」

「はい……すいませんでした。でも、肉体が戻されたときに、意識も正常に戻ったみたいです。今、助けます!」

 良子に拘束を解いてもらったリョーコは自分の体が、学生時代の体形ではなく、元の大人のものに戻っていることに気づいた。

「やれやれ……一件落着かしら?」
「……酷い目に遭いましたけど」

「忘れるのよ……忘れましょう。さあ、あの娘たちも連れて帰らないと」

 リョーコは、実験室の隅で脅える女生徒たちに眼差しを向けた。

「彼ら、どうなっちゃうんでしょうか」

「……さあね? でも喜んでいるんじやないかしら、知りたがってたでしょ、私たちの肉体の秘密。今頃、自分たちの身体で体験してるわよ。よかったわね、謎が解けて!」

 かくして学園には平和が訪れたのだった。


HAPPY END
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