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牝囚戦隊ジェイルジャーファイブ
第1章 秘密結社ドワルギオン
その主は麗の隣に座るジュディ黒崎だった。
夢幻戦隊のイリュージョンブラックとして知られている。超能力を使う謎の多い戦隊のメンバーらしく、彼女もまたミステリアスな、近寄りがたい雰囲気を身に纏った女性だった。顔の半分が隠れるほどの長い豊かな黒髪。麗たち護送されている者の中では一番大人びた印象を与える。
戦闘員は振り上げた拳を曖昧に降ろしながらブツブツと呟いた。
「フ、フン……おとなしくしてりゃあ、それでいいんだ……」
ジュディの言葉も私語ではあったが、戦闘員の面子を立てる内容だったためか不問のようだ。
(場を収めるためにああ言ったのかしら? それでも、連中におもねるような事を口にするなんて……)
どちらかといえば、白は白、黒は黒とハッキリさせる性格の麗にとって、先ほどのジュディの言いざまは気になる所だった。そう思ってジッとジュディの顔を見つめる。ジュディはすぐにそれに気づいたが、麗に対して片眉をあげてみせただけだった。
夢幻戦隊のイリュージョンブラックとして知られている。超能力を使う謎の多い戦隊のメンバーらしく、彼女もまたミステリアスな、近寄りがたい雰囲気を身に纏った女性だった。顔の半分が隠れるほどの長い豊かな黒髪。麗たち護送されている者の中では一番大人びた印象を与える。
戦闘員は振り上げた拳を曖昧に降ろしながらブツブツと呟いた。
「フ、フン……おとなしくしてりゃあ、それでいいんだ……」
ジュディの言葉も私語ではあったが、戦闘員の面子を立てる内容だったためか不問のようだ。
(場を収めるためにああ言ったのかしら? それでも、連中におもねるような事を口にするなんて……)
どちらかといえば、白は白、黒は黒とハッキリさせる性格の麗にとって、先ほどのジュディの言いざまは気になる所だった。そう思ってジッとジュディの顔を見つめる。ジュディはすぐにそれに気づいたが、麗に対して片眉をあげてみせただけだった。