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牝囚戦隊ジェイルジャーファイブ
第7章 絶対に負けない!
「ま、まさか……」

「そうよ……貴方と同じ。貴方は肉体改造によって特殊な周波数を体内に発生させ、それを電波として日本中に飛ばす洗脳怪人……まさか総統自らがそうだったとは、ジュディがあの施設で調べ出すまで知らなかったわ……だから、ジュディがそのことと、自分の特殊能力を教えてくれたあの夜、私も彼女に教えたの、私のもう一つの力を!」

「な……なんだと……」

 スクリーンから流れる麗の説明にドワリーナが唇をわななかせる。

「フッ……最高幹部の部屋には色々あったからな……貴重な資料が……この下らない集会の計画なんかもな!」

 満身創痍ながら、ジュディもまた不敵な笑みを浮かべてドワリーナを見上げていた。

「だからあの夜、私たちはわざと捕まったのよ……このチャンスに賭けて!」

 会場内がざわついていた。

「あ、あれ? 俺……今まで何を?」
「ドワルギオンって何だ?」

 どうしたわけか、洗脳が解け始めているのだ。ゲスドワールが狼狽える。

「こ、これはどういうことだ!」

「私のもう一つの力、それはキスした相手の体内音を同調させること! あなたは私によって中和された洗脳周波数を電波にして流してしまった! 観念なさい! もう日本中で洗脳が解け始めているわ!」

「何を~~~!」

 歯ぎしりする悪の首領。そこへ警官隊が雪崩を打って走り込み、ステージを包囲した。

「ゲスドワール! 貴様を内乱罪で逮捕する! 両手を上げてステージを降りろ!」
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