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シミュレーション仮説 (旧作)
第9章 ある日、信二に映画の仕事が入ってきた。
「これで恥ずかしがってどうするの? これからもっと恥ずかしい格好になっていくのに」
「ひっ…いや…っ!」
「大丈夫。気持ちよくて、恥ずかしいどころじゃないようにしてあげるから」
「い、やぁ…」

 下着越しに、香澄の割れ目に指を突き立てる。
 ビクっ、と香澄が体を震わせた。
 足をバタバタと動かして抵抗を試みるも、窮屈な姿勢を強要され、身動きも満足に取れず、股間を信二の前に晒している。

 時間をかけて、下着の上から香澄の割れ目をほじると、そこに湿りが生まれる。
 その湿りは下着の布を張り付かせ、香澄の割れ目の形を下着越しにも映し出す。

 その部分が湿って、色が変ってきている。

「どうしたの、これ? 濡れてない?」
「いや…やめてってば…」
「濡れてきてるってことは、気持ちよくなってきた?」
「そんなことない…! こ、こんなことして…事務所に言いますよ」
「言ってもいいけどね」

 パシャリ。シャッター音が聞こえた。

「え…? えっ!?」

 香澄からは見えない角度で信二は、コンパクトデジカメを取り出し、割れ目に下着を食い込ませている香澄の姿を撮影した。

「言ってもいいけど、そしたら、この写真、どうしようかな」
「ひ…ひどい…」

 涙を溢れさせる香澄の下着を、足から引き抜く。
 その僅かな隙に、香澄は体をくねらせ、窮屈な姿勢から脱した。
 脱がされた下着は取り戻せそうになかったが、なんとかスカートでそこを隠す。

 とはいえ、まだベッドに押し倒されたまま。

 信二の手がスカートを掴む。
 抵抗するように、香澄もスカートの裾を強く握った。

「見せてくれないの?」
「やめて…写真は持っててもいいから。もう、ここでやめて下さい」

 手が白くなるくらい、力いっぱいスカートの裾を掴んでいる。

 ならば、と信二は胸に手を伸ばす。
 スカートを両手で押さえる香澄は、その手を振り解くことが出来なかった。
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