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愛玩男奴 お兄ちゃん
第2章 お兄ちゃんを調教ね
 私はお兄ちゃんの顔を胸の中へ抱きしめ、しばらくの間そうしていた。堪えていたものが、ついに小さな嗚咽となってこぼれた。

 玲子さんは、やっぱり優しい。黙ったまま、私たちに最後の時間をくれたから。でも、それはほんの少しの間だけだった。

「頑張ったわね、つぐみちゃん。ここから先はまだ荷が重いから私がするわ。あなたは見ていなさい」

 そう言って、私を後ろに下がらせる。代って自分はおにいちゃんの傍に寄り、ピタリと体をくっつけた。その手がお兄ちゃんのアソコに伸びる。

 お兄ちゃんが触られてる。女の人に。誰にも見せちゃいけない秘密の場所を好きなようにされている。後ろで見ているだけなのに、私はまるで自分がそうされているかのような気持ちになった。

「どうかしら? 男奴になった気分は。なりたかったんでしょう? 嬉しい? それともまだよくわからない?」

 玲子さんの手がゆっくりと、お兄ちゃんの「形」を確めるように絡み付く。

「わからないなら、わからせてあげる……。お前は男奴。ご主人様には絶対服従。できるわね?」

「……はい。ご主人様」

「それじゃあ、さっきの質問に答えてもらうわ。ここがこんな風になっているのは、妹に服を脱がされて感じてしまったせい?」

 なんて質問! 私、聞きたくない!

「正直に答えなさい。首輪をつけた以上、もう無視したり、逆らったりは許さないわよ」

 お兄ちゃんの表情が苦悶に歪む。答えられるわけがない。それがどんな答えだって。

「言わないの? 黙っているなら、見込なしってことで、つぐみちゃんと二人でお家に帰ってもらうわ」
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