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愛玩男奴 お兄ちゃん
第3章 丈を調教なさい
少しカジユアルな雰囲気のジャケット姿の丈さん。その両手首にはめられた大きな枷と、そこから人の字を描いて喉元の首輪に伸びる二本の鎖さえなければ、ただの美男子と言えるのに。
じゃらり。鎖の音。丈さんが立ち上がり、すっと私に近づく。抱きしめられそうなぐらい密着した距離。無言のまま、じっと私の瞳をのぞきこむ。どうしていいかわからないまま、私は見上げるようにして私を見つめるまなざしを受け止める。
ただの美男子。それはちょっと過小な表現だったかもしれない。ワイルドな風貌なのに、丈さんの目はとても涼しげで気品すら感じる。そんな風に見つめられたら、どんな女の人でもうっとりしてしまうのじゃないかしら。
「なにをすれば……いいんですか」
どきどきし始めているのを誤魔化すように尋ねる。
「そうだね……キミは何がしたいの」
「えっ……」
思わず見つめ返してしまった。丈さんは目を逸らさずに私に優しく微笑みかける。
「したいことをすればいいんだよ」
「したい……こと……」
「そう。ボクにしたいこと、ない?」
丈さんにしたいこと……。カッと体が熱くなる。お互いの体温が感じ取れるぐらいに迫った知らない男の人の体。お兄ちゃん以外の男の人にこんなに近づいたことなんてない。お兄ちゃんとだって、こんな風に向き合って、くっつくようにしたことなんてないのに。
「たとえば、服を脱がすとか」
じゃらり。鎖の音。丈さんが立ち上がり、すっと私に近づく。抱きしめられそうなぐらい密着した距離。無言のまま、じっと私の瞳をのぞきこむ。どうしていいかわからないまま、私は見上げるようにして私を見つめるまなざしを受け止める。
ただの美男子。それはちょっと過小な表現だったかもしれない。ワイルドな風貌なのに、丈さんの目はとても涼しげで気品すら感じる。そんな風に見つめられたら、どんな女の人でもうっとりしてしまうのじゃないかしら。
「なにをすれば……いいんですか」
どきどきし始めているのを誤魔化すように尋ねる。
「そうだね……キミは何がしたいの」
「えっ……」
思わず見つめ返してしまった。丈さんは目を逸らさずに私に優しく微笑みかける。
「したいことをすればいいんだよ」
「したい……こと……」
「そう。ボクにしたいこと、ない?」
丈さんにしたいこと……。カッと体が熱くなる。お互いの体温が感じ取れるぐらいに迫った知らない男の人の体。お兄ちゃん以外の男の人にこんなに近づいたことなんてない。お兄ちゃんとだって、こんな風に向き合って、くっつくようにしたことなんてないのに。
「たとえば、服を脱がすとか」