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愛玩男奴 お兄ちゃん
第3章 丈を調教なさい
「気持ち……良かった?」

 尋ねる声が上ずって高い。
 床に身を預けたままで、丈さんが私に微笑む。

「……よくできました」

 褒められたのは純粋に嬉しかった。なんとかやっていけそう。いやらしいことをしている、いけないことをしているという背徳的な気持ちが晴れるような気がした。

「つぐみちゃんも興奮した?」

「え、ええと……」

 屈託のない問いかけに口ごもる。興奮していないはずがないのは自分でよくわかっている。でも、それを口にして認めるのは……

「言えよ。濡らしちまったんだろう?」
「……え?」

 それは冷たい、刺すような口調だった。さっきまでの丈さんとは別人のような。

 じゃらり、と音がして丈さんの鎖が私の腕に巻き付く。

「あっ……」

 後ろから抱き寄せるようにして絡め取られる。呆気にとられているうちに、ブラウスの裾から丈さんの手が忍び込んでいた。

「あ……やあっ……!」

 ブラジャーの上から胸を揉まれて、思わず悲鳴を上げる。

「フフ……奴隷とご主人様ごっこは終わり。ここからが本番だよ」

「ど……どうしたんですか、丈さん! 何を……あ、はうっ……」

 ブラの下に這い込んだ丈さんの指が私の弱い所を探り当てた。

「何をって、調教するんだよ。最初に言ったろう?」

「え……そ、それって」

「そうさ。君が俺を調教するんじゃない。俺がつぐみちゃんを調教するのさ。なかなかスジが良さそうで楽しみだよ」

「や、やめてください!」

「やめると思う?」

 振りほどけない男の力。丈さんに背を預ける格好で、胸の中に抱きかかえられたまま動くことが出来ない。乱れたスカートに丈さんの手がかかる。

「や、嫌あっ……」

 露わになる私の太腿、そして下着。

「……やっぱりな」

 丈さんが耳元で囁く。何がやっぱりなのかはわかっていた。下着のクロッチの部分に小さな滲み。その滲みを指さすようにして突くかれる。

「あうっ!」

 疼いていた私の敏感な箇所が反応する。

「どうして……」
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