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虹色の楽譜
第2章 橙
そう言うと奏くんは少し考えてから
「じゃぁ、これなら分かるよね」と
クスクス笑ってキラキラ星を弾きはじめた。
まるで幼稚園の先生のように身体を軽くゆすって
歌いながら弾く。
そんな奏くんの様子におかしくなって私も笑う。
楽しそうに一緒に歌う私を見て満足そうに笑った後
急に曲調が変わった。
あぁ。そう言えばキラキラ星ってきちんとしたクラシックなんだよね。
思い出した。
その部分をピアノが弾けない私から見たら
まさに妙技と言える指の動きで弾いたかと思うと
急に芝居がかってゆっくりと弾きだしたり
ジャズ風にアレンジして弾いたりと、ずっと私を笑わせてくれた。
2人で楽しく過ごした時間はピアノの音にかき消され
誰かがお店に入ってきたのに気がつかなかった。
「奏?」
その人は、ほんの少し眉をあげた。
奏くんはその人をお店のオーナーだと紹介してくれた。
「奏、そろそろ開店の準備だ。着替えたほうが良い。
それから。お嬢さんは是非、食事をして行ってください」
「じゃぁ、これなら分かるよね」と
クスクス笑ってキラキラ星を弾きはじめた。
まるで幼稚園の先生のように身体を軽くゆすって
歌いながら弾く。
そんな奏くんの様子におかしくなって私も笑う。
楽しそうに一緒に歌う私を見て満足そうに笑った後
急に曲調が変わった。
あぁ。そう言えばキラキラ星ってきちんとしたクラシックなんだよね。
思い出した。
その部分をピアノが弾けない私から見たら
まさに妙技と言える指の動きで弾いたかと思うと
急に芝居がかってゆっくりと弾きだしたり
ジャズ風にアレンジして弾いたりと、ずっと私を笑わせてくれた。
2人で楽しく過ごした時間はピアノの音にかき消され
誰かがお店に入ってきたのに気がつかなかった。
「奏?」
その人は、ほんの少し眉をあげた。
奏くんはその人をお店のオーナーだと紹介してくれた。
「奏、そろそろ開店の準備だ。着替えたほうが良い。
それから。お嬢さんは是非、食事をして行ってください」