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オーバーナイトケース
第3章 不思議な出会い
「あの、失礼ですが・・このバッグ、どうかしたんですか?
なんだか・・褒めてくれる感じではないみたいだけど・・」
男はハッとした。
ここにあらずの心が戻ってきたのか、静止していたすべてが動き出したようだった。
すみませんでした、と深く頭を下げた男は、
あらためて私のとなりに座りなおした。
そしてバーテンにビールを2つ、注文した。
「すみません、驚かせてしまって。
お詫びに一杯おごらせてください」
私の前のカラのビールグラスと引き換えにバーテンが新しいビールグラスを置き、
それから男の前にも置いた。
「なんか・・気を遣わせてしまってかえって申し訳ないです・・
あの、よかったらお話聞かせてもらえませんか?
なぜバッグの事を聞いたのか」
あそこまでされたら知らないまま終われない。
私は緩い視線で男を見つめた。
「そうですよね、知りたいですよね。
その前に重ね重ねの失礼を許してくれるなら・・
バッグの中を見せてもらえませんか?」
「え?中、を?それはちょっと・・」
なんだか・・褒めてくれる感じではないみたいだけど・・」
男はハッとした。
ここにあらずの心が戻ってきたのか、静止していたすべてが動き出したようだった。
すみませんでした、と深く頭を下げた男は、
あらためて私のとなりに座りなおした。
そしてバーテンにビールを2つ、注文した。
「すみません、驚かせてしまって。
お詫びに一杯おごらせてください」
私の前のカラのビールグラスと引き換えにバーテンが新しいビールグラスを置き、
それから男の前にも置いた。
「なんか・・気を遣わせてしまってかえって申し訳ないです・・
あの、よかったらお話聞かせてもらえませんか?
なぜバッグの事を聞いたのか」
あそこまでされたら知らないまま終われない。
私は緩い視線で男を見つめた。
「そうですよね、知りたいですよね。
その前に重ね重ねの失礼を許してくれるなら・・
バッグの中を見せてもらえませんか?」
「え?中、を?それはちょっと・・」