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オーバーナイトケース
第1章 ありふれた出会い
「恋人の部屋に泊まりに行く一晩分の荷物を入れるバッグのことよ。
若い頃、当時の人気女優が雑誌のインタビューで言ってたの。
必要最低限の物だけをコンパクトなバッグに詰めていくんですって」
「へぇ~こんな小さなバッグになにが入るんだよ?」
髪をいじっていた手はゆっくりと肌の上を滑り、
乳房を包み、優しい愛撫を始める。
その快感に負けてしまう前に、私は答えの残りを絞り出した。
「化粧品と下着、それだけでいいの・・
パジャマは彼のシャツを借りるんだって・・」
言葉の終わりに合わせるように、愛撫は激しくなる。
意識は飲みこまれそうになっている。
でももう一言だけ、言いたかった。
「一晩しか一緒にいられない私にはぴったりよ・・」
若い頃、当時の人気女優が雑誌のインタビューで言ってたの。
必要最低限の物だけをコンパクトなバッグに詰めていくんですって」
「へぇ~こんな小さなバッグになにが入るんだよ?」
髪をいじっていた手はゆっくりと肌の上を滑り、
乳房を包み、優しい愛撫を始める。
その快感に負けてしまう前に、私は答えの残りを絞り出した。
「化粧品と下着、それだけでいいの・・
パジャマは彼のシャツを借りるんだって・・」
言葉の終わりに合わせるように、愛撫は激しくなる。
意識は飲みこまれそうになっている。
でももう一言だけ、言いたかった。
「一晩しか一緒にいられない私にはぴったりよ・・」