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理性が溶ける時
第1章 理性を湯煎する
それもそうだ。自分の知らない領域に足を踏み入れようとしているのだから。
素直にこちらの言葉に従ったが、従順なわけではない。
頭の中が混乱して何をして良いのかが分からず、言われたことをしているだけだ。ここで味を占めて手を出したら……まあ、平手ですめばいい方だろう。

だからこそ、まずはその緊張をほぐすことが肝要だった。
「じゃあ、まずは脱いで欲しいな」

だからこそ、あえて段階を飛ばす。
「……はい」

小鳥が鳴くような声が聞こえたかと思うと、座ったまま、ためらいがちに何回か服と肌が接している、肩紐に手を伸ばし、ひっこめてをくりかえしたあと、俺のほうを向く。
目線を感じても俺が何も言わないことを察すると、ゆっくりと服を脱ぎ始める。

サイトを経由してある程度話をしておいただけあって、きちんと従う。
ある意味覚悟をしていたのだろう。……なんとも、無茶をしていることだ。
やわらかな衣擦れの音が静けさで満たされている部屋に響いた。微かな音が繰り返し鳴り、相手を脱がしている、そのことを俺に確かに認識させた。

一枚ずつ体を覆う絹がベッドに横たわり、それに比例して見える肌色が増加していく。
やがて、相手は一糸纏わぬ、生まれたばかりの姿になった。
「へえ。綺麗な体じゃないか」

恥ずかしげに股間と乳房に手をやる相手の姿を観察し、素直な感想を述べた。染み一つ無い肌、大きい、というほどではないが、張りが有り形が良い美乳、綺麗な曲線を描く腰のくびれ。
確かにそれは、良い体をしている、そういえた。

俺の目線が気になるのか、もじもじと体を捩る相手。それはどこか官能的であり、より興奮をそそるということをきっと相手は知らないのだろう。
……さて、どうするべきか。

まあ、やることは決まっている。相手の体を高ぶらせれば良い。入り口に立たないことには、何も始まらないのだから。
「……お前、そこでオナニーをしろ」

そう、俺は相手に命令をした。
「……オナニー、です、か?」

明らかに相手は戸惑っていた。
それはそうだろう。なにをされるのか、脳内で想像でも巡らせていたのかもしれない。
そんなところに言われたのが、自慰をしろ、そんな命令。拍子抜けも良い所かもしれない。
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