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ティア・リフレインに捧げる
第5章 一斉に浴びせられる牡汁に、美姫は裸身をわななかせ……
邪鬼たちがティアの体から宙へと飛び立つ。
轟いたこの恐ろしい雄叫びは、明らかに彼らに対して敵意を放っていた。
本能的に羽ばたいて手の届かぬ所へと逃げようとする。
だが、教会堂という閉じられた空間にいたことが邪鬼たちにとって仇となった。
ひゅっ、ひゅんっ! と風を切って何本ものナイフが投げ込まれ、壁や天井に突き刺さった。
「オルフィーン! 今だよ!」
ホビオン族の女戦士の合図に続いて、朗々たる詠唱が響く。
「イアン=デル様、ノブ=デル様、天空におわしむ怒りの王子たちよ。いまひととき安息を忘れ、その激情を我に貸し与えん! カーソル・ディルディル・ジグマハーン! 唸れ、電光の殺戮者! オー・バー・ゴーン!」