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ティア・リフレインに捧げる
第6章 その喘ぎは幼い肉筋に潜る指の動きに合わせて調律され……
「それで姫様をさらわれていたのなら、お前らは何の役にもたたん穀潰しの集まりだということだな! いいか、ケツを拭くだけなら便所の紙でもできるのだぞ! 奪還できたからよしなどと言うのは……うっぐっ……」

 あまりの怒りにシヂは喉を詰まらせ、激しく咳き込んでしまった。

「ゲホッ……うーっ……ゴホッゴホッ……ハッ……ハア……ハア……わかっておるな? もう諸国連合会議まで何日もないのじゃ。ティア様は我らの結束の象徴となるお方……これ以上……いや、絶対に、このような失態を繰り返すのは許さんぞ……」

「わかっております」

 アレイオが静かに答えた。

「本当にわかっておるのかっ! この腐れ勇者が……この間も儂は言ったはずだぞ……それを……」

「宰相様……どうかお許しを!」

 オルフィーンは傍らに立つアレイオがふらつくのを感じて、宰相の言葉を遮った。
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