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ティア・リフレインに捧げる
第6章 その喘ぎは幼い肉筋に潜る指の動きに合わせて調律され……
   ※   ※   ※

「アレイオ、待って! 行かないで……貴方は休まないとダメ!」

 シヂの罵倒から解放され、直ちに王女の警護に向かおうとする親衛隊長をエルフの少女が追う。

 足早な男の背中に後ろから飛びついて抱きとめ、振り向かせる。

「……そんな体では無理よ。今夜だけでもちゃんと寝て。警護はチャウリンが付き添っているし、私もつく。だから心配しないで」

「君こそ休むんだ、オルフィ。俺なら大丈夫、今だって宰相に約束したのだから……」

「あんなの!」

 理解できない。あのような理不尽な態度をとる者との約束など、守る必要などない。

 いや、そういうことではない。

 オルフィーンの本心は、ただただ、アレイオの身を案じてのものだった。
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