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ティア・リフレインに捧げる
第6章 その喘ぎは幼い肉筋に潜る指の動きに合わせて調律され……

「お願いよ……無茶はしないで。私は貴方の体が心配なの」

 少し、涙声になってしまった。

「オルフィ……」

 もう、陽も落ちる頃だ。城内の中庭に向かい合う二人の影が落ちる。

 アレイオはオルフィーンの両肩を優しく掴んで引き離すと、きっぱりと告げた。

「姫様を守るのが、俺の役目なんだ」

「……もう充分……役目は果たしてる」

「オルフィ、わかってくれ」

「わからないわ! どうしてそんなにしてまで、ティア様のことを……」

「オルフィーン!」

 常に落ち着いた口調で話すアレイオの、思いがけない大声にオルフィーンはびくんっと体を震わせる。

 アレイオの瞳に映る自分と目が合った。

「疲れているのは君だ。無理もない……魔力感知をあんなに長時間しつづけてくれたんだから。休め、これは隊長命令だ」
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