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ティア・リフレインに捧げる
第6章 その喘ぎは幼い肉筋に潜る指の動きに合わせて調律され……

   ※   ※   ※

 湯あみを手伝う侍女たちを下がらせると、ティアは湯に半身を沈めたまま、チャウリンに声をかけた。

「チャウリン……そんなところにいないで貴女もいっしょにいかがですか」

 広々とした湯殿である。

 ティアが生まれた年に専門の設計士に作らせたもので、床に敷き詰められた白い結晶石は遥々遠国からとり寄せるのには荷馬数台を要したという。

 緩やかな段を備えた浴槽はそこで賢人会議でも開けようかというぐらいの寛を持っており、そこに自動で流れ込む湯は常に適温に保たれる仕組みになっている。

 それが全てティア唯一人だけのためにしか使われないというのだから、この誘いは一介の冒険者上がりの親衛隊士にとって、恐れ多いものだった。

「にゃはあ~、遠慮しとくよぉ……ティア様。お風呂は好きだけど、警備の仕事があるからさ」
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