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ティア・リフレインに捧げる
第6章 その喘ぎは幼い肉筋に潜る指の動きに合わせて調律され……

 短い両腕を精一杯伸ばして抱き締めてくれる。

 チャウリンの呼吸。
 触れた素肌から伝わる体温。
 生命の脈動。

 それらのどれもがティアの心に浸み渡る。

「とても温かいわ……チャウリン」

「いいって言うまで、こうしててあげるね」

「ええ、ありがとう……ああ……」

 チャウリンは成人だが、ホビオンの女は人間やエルフのように大きな性徴をもたない。

 ティアのふくよかな胸に押しつけられたその胸は、幼女の様につるりとして、あるかないかの控え目な膨らみしかない。

 ティアの視線が湯の中のチャウリンの足の付け根に彷徨った。

 だが、体を捻ってティアを抱く姿勢のため、そこはよく見ることができなかった。

(チャウリンには……ついているのかしら?)
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