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ティア・リフレインに捧げる
第6章 その喘ぎは幼い肉筋に潜る指の動きに合わせて調律され……
湯に当てられたのだろうか。
チャウリンにこんな酷い事をしてしまうなんて。
頭がボーッとする。
腕の中の、チャウリンの小さな裸体が遠ざかる。
《……望め》
(ああ! またこの声! どこ? どこから?)
意識が遠のく。視界が赤く霞む。あの真紅の禍玉の色。
そうか、これは自分の瞳の色だ。
《望め……叶えよう、汝の願いを》
(私のしたいこと……? いいえ、私にしたいことなんかない……)
そう。したいことなどない。
求めてやまぬのは、してほしい事なのだ。
(そうだ……私はしてほしかったんだ)
湯の中に赤い眼玉が浮かんでいた。
(あの玉? 違う……眼だ……ひとつ、ふたつ、みっつ……な、何? これ!)