この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
ティア・リフレインに捧げる
第6章 その喘ぎは幼い肉筋に潜る指の動きに合わせて調律され……
幻ではない! 確かに目玉だ。
それが裸身の浸かる同じ湯の中に増殖していく。
そして、まるで人間であるかのようにそれはティアの前に立ち上がった。
「た……助けて!」
しかし、護衛は自らの手で失神させてしまっていた。
「い……いやあああああああっ! アレイ……ッ」
無数の目玉を浮かべた渦巻く水流が、叫び声もろともティアをその中にすっぽりと呑み込んだ。
三度、魔物に囚われてしまったティア。
だが、薄れゆく意識の奥底で、どこか安堵にも似た感覚があった。
(ああ……これでまた……助けに……来てくれる……私の……)
アレイオ。
ティアを守るためだけに存在する彼が。