この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
ティア・リフレインに捧げる
第7章 肉虐の機械はなお動きを止めず二つの孔を蹂躙する……
不可解なことだった。
アレイオは眉をひそめる。
侵入した魔物にやられたのか? 一体何があった。
(とにかく何か痕跡を探さなくては。オルフィーンに魔力感知を……)
しかし、中庭でのやりとりを思い出す。
彼女ももう限界だ。
これ以上の酷使は……。
(だが、それでも、そうするしかない)
苦悩を胸に、チャウリンを抱き上げて立ち上がったとき、一斉に浴場に押し入ってきた兵士たちがアレイオを取り囲んだ。
「なんの真似だ?」
「そいつはこっちの台詞じゃ!」
兵士たちの背後には宰相シヂの姿があった。
「姫様はどこじゃ! 貴様……ティア様をどこへやった!」
「私が姫様をどうしたと?」