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ティア・リフレインに捧げる
第7章 肉虐の機械はなお動きを止めず二つの孔を蹂躙する……
「しかし、それでは姫の行方を追うことが……」
と、言いかけてオルフィーンは口ごもる。
アレイオを救いたい一心でここまで押しかけてしまったが、果たして彼を牢から出したとして、それは自分の望みにかなったことなのだろうか?
仮にシヂの赦しを得てアレイオが自由になったとしよう。
それからどうなる?
間違いなく、そのままティアを救出に向かってしまうだろう。
あの疲弊しきったボロボロの状態で。
ティア王女の安否も気遣われるが、オルフィーンにとって、それ以上に心配なのはアレイオの体だった。
「……どうした?」
長い沈黙となったオルフィーンの躊躇に、シヂは興を催した。