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ティア・リフレインに捧げる
第7章 肉虐の機械はなお動きを止めず二つの孔を蹂躙する……
「なんでしょう?」
「嫌疑が晴れたわけではないからな。アレイオは自由にする。ただ、お前をその代りとする。身柄を拘束させてもらおう」
「そんな……!」
「嫌ならば釈放はナシじゃ」
「私がいなければ魔力感知ができません……それでは追跡が」
「それでも、疑いのある者を同時に自由の身にしておくよりマシじゃろう。儂の立場も考えてみよ。個人的な意地悪で言っておるのではないぞ。国政を預かる宰相として最大限できる譲歩がこれじゃ」
「そ……それは……確かに……」
「どうかな?」
なんならお前も今すぐ逮捕しても良いのだぞ、と言わんばかりにシヂが冷徹に詰め寄る。
「わ……わかりました……私を拘束してください。どうかアレイオを自由に……」
そして半刻後、文字通りオルフィーンは拘束されていた。