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ティア・リフレインに捧げる
第2章 引き裂かれた純白のドレスからのぞく柔肌は……

(ああ……だ……駄目……く……逆らえない……ハアッ……気持ちい……ゾ、ゾクゾクする……)
――でも。
薄桃の淫霧に囚われつつあるティアの朦朧とした意識の底に潜む光。凛々しい青年剣士の姿。
(ア……)
気づけばその名を呼んでいた。
「ア……レイオ……」
ちぎれそうな心を最後につなぎとめる希望。どうしてだろう。今に至るまで一度も流さなかった涙が熱く頬を伝い落ちる。
そして、それは堰き止めることができなくなった。
「アレイオ……助けて! 私の勇者……アレイオ! ああっ……アレイオぉぉっ!」

