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ティア・リフレインに捧げる
第8章 下腹が淫らに湿り、愛撫をせかすように乳房を……

「チャウリン……ごめんなさい……私、私……どうかしてしまっていたんだわ」

 熱に浮かされたように、彼女を弄んでしまった。

 自分よりも先に彼女の身を案じ、謝罪の言葉が口を衝く。

 だが、チャウリンはおろか、まったく何者の姿も見えない。

 あるのは青い透明な世界だけ。

(ここはどこなのかしら……)

 再び最初の疑問に戻る。

 不思議な空間だった。

 よくよく観察してみると、自分の周囲だけが球のような形で切り取られたように周囲の青色から隔絶されている。

 立ち上がったティアは手を伸ばして青との境界に手を伸ばしてみた。

 ちゃぷ……

 小さな水音がして指先が境面を突き抜ける。

(冷たい……水?)

 そう、水だった。

 足もとには地面がある。

 信じられないことだが、どうやら自分はどこかの水底の、巨大な気泡のような囲いに閉じ込められているらしい。
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