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ティア・リフレインに捧げる
第8章 下腹が淫らに湿り、愛撫をせかすように乳房を……
望め。
あの紅玉はそう囁いた。
自分は何を望んだのだろう。
アレイオ。
そうだ、必ず救い出してくれる。私だけの勇者。
だが今度ばかりは……。
重苦しい水の世界。
これまで連れ去られてこられたどの場所よりも、人の世界と隔絶されているように感じる。
暖かい血の通った世界とティアの間に横たわる冷たい水の壁。
それでも。
(信じよう……私には信じることしかできないのだから)
「アレイオ……必ず来て下さると信じています」
胸の前で両手を組んで祈りを捧げる。
必ず来てくれる。
それが私の望みなのだから。
「それはどうでしょうか」
突然、声がした。