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ティア・リフレインに捧げる
第8章 下腹が淫らに湿り、愛撫をせかすように乳房を……
「息を止めて!」
ティアを抱いて、アレイオが地を蹴る。
渦巻く水流をものともせず、輝く水面目指して跳ぶように体を運ぶ。
ザバアッ!
激しい水しぶきを上げて、数瞬の後には、ティアは明るい陽の光の下にいた。
「岸はすぐそこです」
見れば、森の木立に囲まれた静かな湖畔だった。
ティアを放さぬようしっかりと腕に抱き、アレイオが湖岸を目指す。
「貴方一人で……?」
どこにも親衛隊の兵士たちの姿は見えなかった。
「はい」
陸地を踏みしめると、アレイオは岸辺に脱ぎ捨ててあった自分の衣服をティアに掛け、更にマントで二重に覆う。