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ティア・リフレインに捧げる
第9章 淫汁に滑る肉摩擦を意地汚く貪る高貴な膣襞は……
「どうかお分かり頂きたい。この一連の騒ぎは箝口令を敷いて極秘にしております。ですが、連合会議のために諸国の使節は城下に集まっており、噂や間諜というのは止められぬもの。何事かよくない事態が起きているということは知られておることでしょう……」
シヂは一呼吸おいた。
「……連合とはいえ、皆、腹に一物を持つ利害関係のある者たちばかり。連合の盟主たらんとする我が国に何か問題があると思われれば、各国の協力は形だけのものとなり、結束とは程遠いものとなりましょうぞ」
ティアにも宰相の言い分は理解できた。
何も間違ってはいなかった。
「王女ティア・リフレインの高貴なる御名を以てしても、覆すことは叶わぬことなのです。ですから、我々には説明をする責任があるのですじゃ。魔王に与する企みがあり、しかしそれは未然に阻止されたのだと」
「し……しかし、アレイオは無実です……」
ティアの抗弁に力はなかった。