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ティア・リフレインに捧げる
第2章 引き裂かれた純白のドレスからのぞく柔肌は……
「い、いやです……」

 即座に拒絶する。

 たとえどんな理由があろうと、魔物の体の一部など触れたくもなかった。

 だが、彼女の腕が不意に持ち上がり、魔物の股間に向かってそろそろと近づいていくではないか。

(え……動かせるはずないのに……)

 その理由はすぐにわかった。分離した魔物の蜘蛛の胴体が新たに糸を紡ぎ出し、ティアの腕にくっつけていたのだ。

 一本だけではない、腕に、肘に、手に、指の一本一本に。まるで操り人形のようにして彼女の意志とは関係なく「その部分」へと導かれていく。

「お前は素直じゃないからな……本心はこうしたがっているはずだろう?」

「い……嫌! なにをするの! やめてっ! やめなさい! ああっ……」

 ヒタリと手が押し付けられた。

(熱い……凄い……)
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