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ティア・リフレインに捧げる
第10章 その腕の中で手折られるは一輪の花……

 目にも止まらぬ速さで影は動き、色男の頭を掴むとそのまま握りしめる。頭蓋を粉砕するバン! という乾いた音がした。

 そこから先は殺戮だった。

 腕が飛ぶ、脚が飛ぶ、首が飛ぶ。先ほどまで凌辱の昂奮に漲らせていた一物が飛ぶ。引き摺り出された臓物が部屋を汚す。

 一瞬の後には、部屋で息をしているのはその影の他には三人の女たちだけとなっていた。

「いやああああああああああっ!」

「ひっ、ヒイィィィィィィッ!」

「あ、あう……あうっ……アウ」

 突然の惨劇に、漏らした小便で股間の淫液と白濁を洗い落としてしまった肉奴隷たち。

 影は大円卓の上の彼女たちを見下ろすと静かに言った。

「情けない声を出すな、チォウリン、オルフィ……」

「……え?」

「その声……その声は……アレイオ?」
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