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ティア・リフレインに捧げる
第2章 引き裂かれた純白のドレスからのぞく柔肌は……

 羞恥から、ついぞ絶えていた嫌悪の言葉が口を衝く。しかし、それは本当に嫌悪の感情の表明なのだろうか。

 火照る肉体には悦びと、更なる快楽を求める貪欲しか残っていないというのに。

「恥ずかしいのか? ククッ……そうだろうとも。これは芸術だからな。恥辱にまみれてこその美よ! ティア・リフレインよ……お前はこの俺が作り上げる最高の作品に相応しい。よって、我が至宝によって彩りを添えよう!」

 魔物は感極まった様子でそう叫ぶと、喉を大きく膨らませ、腹の中から何かを吐き戻そうとする。

 ごぶあっ!

 体液に塗れて魔物の口中より飛び出したのは、禍々しい紅色の水晶の玉だった。
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