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ティア・リフレインに捧げる
第2章 引き裂かれた純白のドレスからのぞく柔肌は……
「それより、ティア様にお怪我はありませんか……?」
と、長い金髪を後ろで編んで垂らした白いローブ姿の少女が闇の奥から現れた。
手には長い杖。チャウリンと同じく、かつてアレイオが魔王を討伐したときからの仲間、エルフのオルフィーンだ。
年端の行かぬ人間の少女のように見えるが、長命な妖精族である彼女は実年齢二百を越える。
その魔術の知識はとうてい人間などでは及びもつかないほどの造詣の深さであった。とはいえ、それでも同族エルフの中ではまだまだ若輩なのだそうだが。
その後ろに続くようにして白い鎧装の親衛隊の兵士たちが雪崩れ込んできた。
「アレイオ隊長! 魔窟内の魔物どもの掃討は、ほぼ完了いたしました!」
と、長い金髪を後ろで編んで垂らした白いローブ姿の少女が闇の奥から現れた。
手には長い杖。チャウリンと同じく、かつてアレイオが魔王を討伐したときからの仲間、エルフのオルフィーンだ。
年端の行かぬ人間の少女のように見えるが、長命な妖精族である彼女は実年齢二百を越える。
その魔術の知識はとうてい人間などでは及びもつかないほどの造詣の深さであった。とはいえ、それでも同族エルフの中ではまだまだ若輩なのだそうだが。
その後ろに続くようにして白い鎧装の親衛隊の兵士たちが雪崩れ込んできた。
「アレイオ隊長! 魔窟内の魔物どもの掃討は、ほぼ完了いたしました!」