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ティア・リフレインに捧げる
第3章 胎内に埋められた淫欲の火照りは鎮まることなく……
「それが私たちの役目ですから」
微笑んでアレイオ。だが、その言葉にズキンとした痛みを覚えてティアは目を伏せる。
(そんなことを……役目だなんて……言わないで)
貴方から聞きたいのはそんな言葉じゃないのに。
どうして私の想いは届かないのだろう。
そう、届かない。ティアの表情の蔭りを勘違いしたアレイオが言う。
「日が射します。カーテンを閉じられてお休みください。城まではまだしばらくあります」
(閉じたくない……)
このままずっとすぐ隣でアレイオを見つめていたかった。そもそも輿などに乗り換えたくはなかったのだ。
魔窟から脱出してここまでの道中の様にアレイオと同じ鞍の上にいたかったのに。
その胸に寄りかかりながら、同じ目の高さで、同じ景色を眺めていたかった。
それと比べれば、たとえすぐそばに付き添われていようとも、輿とアレイオとの間は何万里もの距離があるようだ。
そんな思いが頭をよぎり、目を落す。
と、目の前には鞍に乗って揺れるアレイオの股間があった。