この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
ティア・リフレインに捧げる
第3章 胎内に埋められた淫欲の火照りは鎮まることなく……
――どうだ……これが男のモノだ。
魔物の言葉が脳裏に甦り、カッと顔が熱くなる。
初めて目にしたアレ……。あの形、あの硬さ、あの熱、そしてティアの肉を割り裂いていく逞しいあの感触。
アレイオにもアレがついているのだろうか?
(なっ……何を! 私ったら、何を考えているの!)
動揺を悟られまいと、慌ててカーテンを降ろす。
「姫様、どうかされましたか?」
こんなことにだけ目敏いアレイオのことが恨めしかった。
どうして? 私の気持ちには全然気づかないくせに!
「姫様?」
カーテンの向こうから聞こえる声。ティアは返事をせずに塞いだ表情のまま輿の中に敷かれた柔らかな寝具の上に身を投げ出した。
姫様、姫様、姫様。
親衛隊長がそれ以外の呼び方をしたのを、ティアはこれまでに一度も耳にしたことがなかった。
主として呼び方を変えさせることはもちろんできる。
だが、そう命じることにためらいがあった。そうではない、自分が求めているのはそうではない。
込み上げる切ない想い。
それに呼応して下腹が熱を帯び始める。