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ティア・リフレインに捧げる
第3章 胎内に埋められた淫欲の火照りは鎮まることなく……
(ま……また……)
助け出されて以来、下腹を中心に肉を溶かすような疼きが度々起きるようになっていた。
魔物によって憶えさせられたあの感覚。
後ろめたさと抱き合わせで繰り返し訪れる甘い陶酔。
(……きっと、あの玉のせい)
赤い禍玉。
魔物によって胎内深くに埋められたあの水晶。
それが自分を蝕んでいるのだ。
「ううっ……く……ぅあっ……」
常に疼いているわけではなかったが、意識される度に、その快感の度合いは増しているようだ。
(取り出さないと……)
今までは、アレイオらと一緒だったこともあり、その機会がなかった。
だが、人目のない輿の中でなら……。