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ティア・リフレインに捧げる
第3章 胎内に埋められた淫欲の火照りは鎮まることなく……
「いかがなさいましたか!」
外からアレイオが大声で呼ぶ。
アレイオが勝手に中を覗き込むことはないとは知っていたが、ティアは降ろしていたショーツを急いで引き上げ、身なりを整えた。
その上で取り繕った返事を返す。
「な……なんでもありません。少し……少し、うなされただけです」
「そうですか……」
心配してくれてありがとう。そう声をかけようとしたとき、後方から駆け寄るひずめの音が聞こえた。
「アレイオ!」
エルフのオルフィーンだ。
一声だけ叫んでアレイオと並んだオルフィーンが声を落して報告する。
周りの他の兵士たちに聞こえないようにしたのだろうが、すぐ傍の輿の中にいるティアには聞き取れぬほどではなかった。
「……不穏な魔力の波動を感じたわ。注意して」