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ティア・リフレインに捧げる
第3章 胎内に埋められた淫欲の火照りは鎮まることなく……
「まさか、もう領内なんだぞ」

「ええ……でも、妙な感じがするの。ずっと私たちを尾行けてきているような……すぐ近くに潜んでいるような」

「魔物が?」

「いいえ、はっきりとはわからない。弱くなったり、強くなったりするの……感じ取れる魔力が。あの魔窟から抜け出て以来ずっとよ。さっきはとても強く感じられたわ」

「ふーむ……」

「とにかく警戒を怠らないで」

 バシと軽く肩かどこかを叩くような音。

「ああ、わかった。オルフィ」

 親し気に愛称で返すアレイオのその言葉が、再びティアの胸に突き刺さる。
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