この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
ティア・リフレインに捧げる
第3章 胎内に埋められた淫欲の火照りは鎮まることなく……
「私は……私は……辱められたのです! 汚されてしまった……あの……あのような化物に! あ、ああ……」
(奪われてしまった……)
「私の警護が至らなかったせいです。この上は親衛隊の職を辞するつもり……」
「なりません!」
咄嗟に叫ぶようにして遮ってしまった。
違う。
責めてなどいない。
言ってもらいたかったのは謝罪の言葉などではないのに。
涙が溢れた。
むせび泣きながら、再び指先を疼きの中心へと忍ばせる。
この指が自分のものでなければ良いのに。
(ああっ……アレイオ……アレイオ!)
ティアは哀しみを紛らす淫夢の熾火の中へと堕ちていった。