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ティア・リフレインに捧げる
第3章 胎内に埋められた淫欲の火照りは鎮まることなく……
広間の片隅で言い返す言葉もなく跪かされたまま頭を垂れるアレイオ。
「諸国連合が成ろうかというこの大切な時期になんたる無様! この無能が! 貴様が勇者などとは片腹痛いわ! ちやほやされて調子にのるだけが仕事ではないのだぞ!」
(酷い……アレイオはそんな人ではないわ!)
ティアは行き過ぎた宰相の叱責に憤りを覚えた。
宰相シヂ。長年に渡って国政を補佐し続けてくれる忠臣ではあるが、時折このように理不尽に激情を吐き散らすため、彼を煙たがる者は少なくない。
ティア自身もシヂは苦手だった。
「何とか言ってみせんか!」
ドガッ!
シヂがアレイオの肩を蹴り飛ばす。