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ティア・リフレインに捧げる
第2章 引き裂かれた純白のドレスからのぞく柔肌は……
地面に対して垂直に張られた糸の上を、蜘蛛の魔物はその胴から伸びる長い六本の節足でまるで重力などないかのように滑るように移動し、あらゆる角度からティアの苦しむ姿を味わうかのように堪能する。
「くっ……高等が聞いて呆れます。ただの悪趣味な怪物よ、お前たちは!」
「ハーッハハッ! 威勢の良いことだ。これは最高のディナーになりそうだ!」
ディナーと聞いて、さすがのティアも表情を凍りつかせた。
そうだ。蜘蛛が獲物を捉えるのは……。
「怯えた顔も、そそるね……」
頭上に回った魔物が、上体を屈めてティアの無防備な白いうなじにその顎を近づける。
「何を……何をするのです!」
「心配するな。ちょっと注入させてもらうだけだ」
「ちゅ、注入……何を……」