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ティア・リフレインに捧げる
第2章 引き裂かれた純白のドレスからのぞく柔肌は……
「フフフ、すぐにわかるさ……」
「やっ、やめ……」
魔物の顎が開くと、中から鋭く発達した二本の牙が現れた。それが、ゆっくりとティアの肌に突き立てれ、埋まってゆく。ちくり、と刺される小さな痛み。
「あ……ああっ……いやああああっ!」
そのいやらしく突き立てられた牙の、今や深々と首筋の中にある先端にある小さな孔から、何か得体のしれない物が流し込まれている。
ぴゅっぴゅっと断続的に噴き出す冷たく不気味な液が、自分の血肉に混ざってゆく。
王家の矜持をいついかなるときでも忘れぬよう厳しく躾けられてきたティアであったが、うら若き乙女の身、生理的な嫌悪をともなうこの恐怖に、魂切れる悲鳴を上げてしまったとしても無理からぬものだった。
「あ……ああっ……ちゅう……にゅ……入って……入ってくる……入ってきてる……いやあっ……何か……あっ、あっ、ああっ……い、入れられてる……! やめっ……いやあっ!」