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ティア・リフレインに捧げる
第3章 胎内に埋められた淫欲の火照りは鎮まることなく……
「……お部屋までお供致します」
そう言って立ち上がったアレイオの腕に、ティアはそっと手を添える。びくっとして引かれるその裾を捉まえて強く握りしめる。
「どうか……支えて下さい。恐ろしいのです」
そう言われてはアレイオも拒むことはできない。
そうしてアレイオに寄り添って歩く自室までの距離のなんと短いことか。
部屋の中までエスコートさせて、ティアはアレイオを帰したくない一心でその頬に手を伸ばす。
「アレイオ……」
「姫様……」
この手を掴んで。
強く握りしめて。
しかし、アレイオはすっと後ろに下がってティアの切ない想いを宙に置き去りにした。
「今夜は安心してお眠りください。万全の体制を敷いてお守り致しております」